越境ECを担当している万里⭐︎バンリ・タケシです。
今回、業務の一環で初の中国内陸部に訪れたのでご紹介します。
あまり日本には馴染みが少ないかもしれないが「重慶」という都市に行ってきました。
もとは四川料理で有名な四川省の一部だった重慶ですが、現在は北京、上海、天津と並ぶ直轄市のひとつで、北海道ほどの広大な面積をもち、人口は3,000万人強(東京都の3倍!)。広州と成都の間に位置付け、長江で囲まれた中洲に険しい山間部を持ち合わせた内陸部最大の都市です。
<写真:長江と重慶都心部>
中国の新しい成長拠点と呼ばれており、成長性を示す主要な経済指標の伸び率は、上海市をも大きく上回るようになってきています。
そのため、急速に発展した重慶市中心部の高層ビルや夜景は中国有数の美しさです。
一方で、上海や北京などの都市部と多少異なる傾向として、古き中国の活気さ、元気さも持ち合わせた市民特性も感じます。
気のせいか、よく話しかけられた気がします。
ちなみに、もと四川省ということもあって、麻婆豆腐とかで日本でも辛い中華料理として馴染みがある四川料理ですが、「麻辣火鍋」が街のあちこちにあり、山椒と唐辛子で味つけた「麻辣味」は一口たべたら思考回路が麻痺するぐらい口の中が爆発します。しかも昼前から営業している。まず固定概念を覆すその1はこれ!
さて、話題を戻します。
奥地チベットから上海までつなぐ中国文化を代表する長江。世界最古の稲作発祥の地ともいわれ、その長江沿岸に位置する重慶は、古くより水運の拠点として活躍してきたこともあり、内陸部内への物流拠点としても大きく発展をしています。
<写真:長江と重慶都心部>
弊社が取り組む業務サービスについては、今後明らかにしますが、関連業務で得た中国国内の配送業者について少し紹介したいと思います。
中国の主要、物流業者トップ5は次の通り。
顺丰速运(SFエクスプレス)、中通快递(ZTOエクスプレス)、圆通速递、申通快递(STOエクスプレス)、韵达速递(yundaエクスプレス)。「1順3通1達」と総称されるそうです。これらはいわゆる大手物流会社ですが、日本でいうバイク便のような配達業者も多数あり、小規模なスタイルになれば配送料が安くなるが、同時にサービス品質の悪化と反比例するらしい。(届かないこともしばしばあるとか)
なお、それぞれサービス特性も細かく区別化されているのですが、マニアックすぎるので紹介だけにとどめます。
それぞれ写真を用意しました。生々しいリアルな風景として紹介しておきます。雨季なので、雨降ってます。
顺丰速运(https://www.sf-express.com/cn/sc/)
中通快递(https://www.zto.com/)
圆通速递(http://www.yto.net.cn/)
申通快递(http://www.sto.cn/)
韵达速递(http://www.yundaex.com/cn/index.php)
もちろん、日本でも最近よく目にするUberEATSのようなフードデリバリーも日本の先をいっているように、街中で非常に多く目にしました。
QR決済や、最近では顔認証なども話題になっている中国IT事情ですが、今回初めてみたのが「QRブックシェア「南書房」(中国,清の康煕帝が側近として学者に勉強させた場所のこと、これをネーミングするセンスもなかなかいい!)
QRコードで本を指定して借りる手続きをすると、ドアがあいて本を借りれる。返却も同じ手順。
ユニークなのは、下に寄贈用のトレイがあり、不要になった古書を寄贈すると、借りれる本の種類が増える!
<写真:ブックシェア端末「南書房」>
日本でも最近は都心で見かけるようになったバッテリーシェアサービス。
もう中国では当たり前のように町のあちこちで見かけます。中国といえばシェアリングサイクルが有名だが、坂が多い重慶では、さすがに見かけませんでした。平地にいけばあるのかもしれないが。
※日本国内でも、訪日外国人旅行客のステーション集客施策としてバッテリーシェア機器設置サービスを行っています。ご興味があられる方は 当社問い合わせまで。
重慶江北国際空港も非常に綺麗で、巨大な都市面積を彷彿とさせる広大さも持ち合わせた立派な空港でした。
日本にも成田空港と関西空港へ直行便があるためか、日本の観光案内も大きく発見!
実は中国で「くまモン」の注目度は高く、重慶でも街中に大きな「くまモン」の像がありました。ちなみに中国では「熊本熊(ションベンション)」と呼び、改めて国外まで飛び出す「くまモン」のPR活動のアグレッシブさに感動しました。非公式なものもあるかもしれないが。ボソ
<写真:重慶空港でPRされている日本見どころマップ>
※九州は完全にくまモンですね。ww 他の地域も何をアピールしているか気になるところですね。
次に中国国内への物流といえば香港!ということで重慶から香港へ向かいましたが、今回は別件。
一つはウェブサイトリリース。しかも朝7時からの立会い!
そして、もう一つはリリースにもありますが、弊社でプロデュースしている香港LCC「hong kong express」機内手渡しクーポンブックレットプロジェクト。香港は今ニュースでも連日取り上げられていますが、仕事は尖沙咀 (チムサーチョイ)だったため、影響はなく業務を終え食事をしました。
<写真:香港での「おかゆ」レストラン>
重慶から香港は、飛行機でたったの2時間の距離なのにここまで異なる食文化にあらためて驚きを感じる。
日本人の胃に「癒し」を与えてくれる香港の点心料理と、身体中に戦慄が激しく走る「グローバルビジネスの本質」を訴えてくる重慶本格の四川麻辣味。
「歴史が生み出す味の多様さだけグローバル ビジネスチャンスがある。」
そう痛感した中華内陸部ビジネスの報告第1弾の報告でした。
他にも重慶で目にしたITテクノロジーやアパレルショップ事情などは後日第2弾として記事をアップしたいと思います。